歯科インプラントの歴史:インプラントの真実

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歯科インプラントの歴史

インプラント治療の起源はインカ帝国時代の南米ペルーまで遡り、歯が抜けたところにエメラルド製の歯根が植えられたミイラが発見されました。
また、南米ホンジュラスで発見された七世紀ごろのものと思われる標本では、天然歯を模造した数歯分の人工歯根が植えられていて、レントゲン撮影によって骨との結合が一部認められたことから、世界最古の歯根型インプラントとして認知されています。
中国やエジプトでは、象牙の歯が植えられた人骨が見つかっています。また、古代ギリシャでは権力者が奴隷の歯を抜いて自分の歯の抜けたところに埋めていたという記述があります。
その後は、入歯が発明されて発展しました。中世ヨーロッパでは、象牙や牛の骨、あるいは健康な人の歯を買って人工歯にすることも行われていたようです。
いまから100年ほど前の文献には、注射針と同じ金属をバスケット状に加工して口の中に入れたと記されています。また、体に害を及ぼさないという理由で歯根に金(ゴールド)を使ったものがあったようです。
その後、さまざまな材質を用いて実験が行われた後、整形外科などで使うコバルトクロム合金が用いられるようになりました。
現在のインプラント治療の技術は1952年スウェーデンのブローネマルク医師によって確立されました。
日本では1980年中ごろから歯科大学や歯学部でインプラント治療への取り組みがおこなわれるようになりましたが、本格的な動きとなったのは、1988年、インプラント治療を行う歯科医が世界中から集まった開催されたトロント会議以降からです。